童貞非リア低学歴のサクセスストーリーを考えようか

たぷたぷ稲荷寿司

彼の名は立里上目八（かみさとがみ　めばち）。

中学高校と不登校気味で成績が悪かった彼は、一浪してやっとの思いで無名の私立大学に合格した。
入学当初はこれから始まろうとしているキャンパスライフに胸をときめかせていたが、
現実の大学生活はアニメやドラマで見てきた輝かしいものとは正反対だった。
試しに入ったサークルでは居場所を見つけることができずに二ヶ月でやめ、
語学のクラスでも周りの人間が打ち解けていく中で目八だけが孤立していた。
もともと要領が悪いために単位も思うように取得できず、四年生を目前にして留年が決定した。
目八は自分の不細工で冴えない顔を鏡で見るたびに今までの自分の人生を呪い、希望の見えない未来に絶望し、
そのやりきれない思いをインターネットの掲示板で吐き出す毎日を送っていた。

普通ならもう日の目を見ることはない人生だろうが、彼の場合はこれだけで終わらなかった。
いや、目八の物語はこれから始まるのである。